整形外科

神経ブロックとは

痛みの原因になっている神経を麻酔剤でブロック(遮断)することです。

痛みを感じる知覚神経、筋肉の収縮を司る運動神経、痛みのために過緊張状態にある交感神経を、一時的にブロックする事により、直接的に、あるいは、二次的に局所の血流を改善させ「痛みの悪循環」を断ち切り、その結果痛みを軽減させる治療法です。

皮膚の表面より針を刺し、神経のすぐそばまたは直接神経内に針先を誘導し、局所麻酔剤や抗炎症剤を注射し、この悪循環を断つことによって短時間しか作用しない局所麻酔剤でも長期的な効果を得ることが出きます。

神経ブロックの種類は大変多く、また可能な部位は全身にあります。数にすると約50種類ほどあると言われています。頻度の高いものでは、星状神経節ブロック・硬膜外ブロック・神経根ブロックなどがありますが、当院では硬膜外ブロック・神経根ブロックを行っております。

硬膜外ブロック

硬膜は脊髄を取り囲んでいる一番外側の膜で、その硬膜と黄色靭帯の数ミリの隙間を硬膜外腔と言います。
硬膜外ブロックとは、この数ミリの硬膜外腔に局所麻酔剤などを注入することによって、末梢神経や交感神経の機能を一時的に抑制し、疼痛や血行障害などを緩和する治療法です。

末梢神経には交感神経、知覚神経、運動神経があります。その内、交感神経がブロックされると末梢の血管が拡張し血行が改善され、知覚神経がブロックされると患部の疼痛が緩和され、運動神経がブロックされると筋弛緩作用がもたらされます。

神経根ブロック

脊髄から枝分かれした脊髄神経は神経根(神経の根本)となり椎間孔を通り脊柱管を出て末梢(手や足)へ下降します。神経根ブロックとは、X線で透視しながら痛みの原因となる神経根に局所麻酔剤などを注射することによって痛みを緩和する治療法です。

硬膜外ブロックより痛みを和らげる効果は強く、硬膜外ブロックで効果が弱い時に用いられる、より強いブロックです。